親孝行の一環として「早く結婚して、親に孫の顔を見せてあげたい」という動機で婚活をする方がいらっしゃいます。
特にご両親が高齢の場合は、そういう傾向が強いように感じます。
逆に自発的ではなくご両親の方から「いつになったら孫を抱かせてくれるんだ」と、せっつかれて婚活を開始する方もいらっしゃいますよね(笑)
どちらにせよ、ご両親想いで、やさしい心根をお持ちなんだなと思います。
ただ、正直なところ結婚の動機としては、危ういな……と感じます。
親の為に結婚を考える人の心がちょっと心配です。
あなたは誰の為に結婚するのですか?
「親が元気なうちに孫の顔を見せてやりたいので、婚活します」
もしこれが結婚の動機だった場合、誰が幸せになる為の結婚なんでしょう。
あなた……、ではありませんよね。
「幸せそうな両親の顔を見ることが出来て、私も幸せです」
確かにそうかもしれません。
実際にあなたが結婚し、子供を授かりお孫さんをだっこするご両親の笑顔を見ながら、あなたはしみじみそう思うでしょう。
しかし、本当にそんな気持ちで結婚してもご両親は喜んでくれるのでしょうか。
もしわが子が「ホントは結婚したいなんて思っていないけど、親が孫を見たがっているから、私は結婚して子供を産んであげるんだよ」と思っていることを知ったとしても、ご両親は本当に「ありがとう、よくやった」と喜んでくれるのでしょうか?
親孝行の為に結婚し、出産し、両親の願いを叶えてあなたは幸せかもしれません。
では、あなたの親孝行の為に心からしたいと望んだわけでもない結婚をした、あなた自身の幸せはどこにあるのでしょう?
ついでに言えば、その目論見にまんまと付き合わされた、結婚相手の幸せはどこにあるのでしょう。
親が孫の顔を見たいのは、あなたが幸せであることが大前提
親孝行は素敵なことです。
実は親孝行を言い訳にしているだけで、本心ではあなた自身の結婚願望にハッパをかけている、というのなら何の問題もありません。
しかし、誰かの為に結婚するなんて欺瞞もいいトコです。
結婚は100%あなたの為、そして100%パートナーの為でなければなりません。
親や子供の為に、少しでも自分が犠牲になって結婚するような意識を持っているのなら、結果的には誰も心からの幸せを得られないんです。
「私たちに孫を抱かせる為に、あの子は結婚した」
そう知ってホントに喜ぶ親なんていませんよ。
あなたのご両親は、ただ単に孫を抱きたいわけではありません。
手塩にかけて育てた我が子が、家族以外の誰かに見初められて、幸せな結婚をした結果として生まれた孫を抱きたいんです。
ただ単に遺伝子のつながった赤ちゃんが見たいのではなく、あなたの幸せの結果としての赤ちゃんを見たいのです。
すべては「あなたの幸せありき」なんです。
あなたは、まずあなたの幸せを考えてください。
あなたが幸せであることが、あなたのご両親の幸せでもあるんです、この順番は決して逆ではありません。