どうせ結婚するなら少しでも「いい男」と結婚したい。
おそらく誰だって当たり前のように考える願望だと思います。
そんな婚活女子にとって、とてもショッキングな記事を見つけましたのでシェアします。
私たちが結婚相手に望む条件は、実はとてつもなく厳しい条件だった?
ウートピさんに掲載された『東大・社会学の先生に聞いた「私たちのまわりに“いい男”がいない理由」』という、東京大学准教授の赤川学さんへのインタビュー記事です。
今の私たちが絶対に知っておくべき内容でしたので、文章と画像の一部をお借りして以下に転載させて頂きます、ウートピさんありがとうございます!
赤川:まず前提からお話させていただきますと、学歴や「社会経済的地位」の観点から女性にとっての結婚を分類すると、「上昇婚」「同類婚」「下方婚」の3つに分けられます。社会経済的地位とは、ここでは、職業と収入を合わせたもの、よく言う「スペック」みたいなものだと仮に考えておいてください。「上昇婚」とは俗に言う玉の輿、下方婚は格差婚と呼ばれるやつです。これまで私たち社会学者の間では、女性はみんな「上昇婚」を目ざすものだと考えられてきたんです。
編集部:つまり、女性は誰でも「玉の輿」に乗りたい、と?
赤川:そうです。それに、全員の希望が叶うわけじゃもちろんないけれど、そこそこ上昇婚が叶う社会でもあったんです。この図を見てください。
赤川:女性の社会経済的地位が、男性よりも低い社会では、女性は「自分より上の男性」を見つけやすいんです。自分に見合った「いい男」がそれなりにいるんですね。10年くらい前まではギリギリこのモデルが成立していました。ところが、今はこのモデルが成立しなくなっています。
編集部:今の状況を図にすると、どうなるんですか?
赤川:こんな感じですね。
赤川:男女の社会経済的格差がもうないんです。むしろ、大学進学率に関しては女性の方が高いくらいです。男女が同じように就職して、同じような社会的地位と収入を得ているという状況になると、ウートピさんの読者のように「自分より上の男」がいない女性が確実に出てきます。図の中で斜線を引いたところが、みなさんにあたります。
編集部:いえいえ、先生、私たちそんなに「上」じゃありません。フツーですよ、ごくフツーの人間です。
赤川:ですから、まずはその「フツー」がどれだけフツーでないかを認識していただくところから始めなくてはならないと申し上げているんですが……。結論から申し上げれば、やりがいのある仕事もあって収入もあってという恵まれた女性が「いい男」を見つけて上昇婚を叶えるのは、もはやムリなんです。<中略>昔は「いい男」の条件として、よく「3高」と言われました。高収入・高学歴・高身長ということです。でも、実は「3高」は今でも「いい男」の条件に含まれていると思うんです。女性が総じて高学歴と高収入になったために、見えにくくなっていますが、「自分と同じくらいのフツーの男でいい」と言う時点で、その「フツー」の中に高学歴と高収入が含まれちゃってるんです。
編集部:女性も高学歴と高収入を手にするようになったから、「フツー」に見えるだけということか……。
赤川:そうです。ですから、みなさんが求める「いい男」とは、かつての「3高」に「家事と育児ができる」という新たな条件を加えたものに他ならないんです。つまり「3高のイクメン」ですね。
ただでさえ、先ほど説明したように上昇婚が困難な社会になっているのに、相手に求める条件は昔より格段に厳しくなっているわけです。
編集部:私たちは「フツーにいい男」を求めているつもりが、実際には「究極のハイスペ男子」を求めちゃってる、と。
赤川:はい、大変申し上げにくいのですが、そういう状況です。「3高のイクメン」なんか、無理ですよ。北欧にも、フランスにも、アメリカにも、どこにもいません。
『東大・社会学の先生に聞いた「私たちのまわりに“いい男”がいない理由」』
ウートピ編集部 2017/04/11
う~む……。
玉の輿願望まではないものの、私たちが何ならちょっとへりくだったくらいの(笑)つもりで口にする「普通のオトコ」ですら、現実には高望みに近いという事実を、このインタビュー記事は私たちに突きつけています。
この記事の通りであれば、「どこかにいいオトコいないかなぁ」とか「普通のオトコでいいんだけどなぁ」ってスタンスで婚活に臨んでいる人が、実際にはメチャメチャ高いハードルを男性に求めてしまっていて「そりゃ見つからんでしょ!?そんないいオトコ」「どんだけ身の程知らずな要求なんだよ!?」となってしまっている、ということになります。
絶対に現れない白馬の王子を待っているような婚活を、あなたはしていませんか?
もちろん、この記事を読んだからといって、私は結婚相手に望む条件を「息してればいいです」くらい下げよう!なんて言うつもりはありませんよ(笑)
一生連れ添って、時には泥臭い生活も共にするパートナーを選ぼうってんですから、妥協できない「絶対条件」みたいなものは、婚活に臨む上でしっかりと持っておくべきでしょう。
しかし一方で、「出来れば○○な方がいいかな」くらいの「付帯条件」程度にまで下げられる希望に関しては、あくまでも絶対条件を満たした上で「あればラッキー」程度のオプションという位置付けであることを、この機会にあらためて自覚しておいたほうがいいのかもしれません。
要するに、お相手に望む様々な条件についての優先順位を、しっかりとご自身で再確認しておくことが必要なのかなと。
結婚相談所に伝えた「お相手に求める条件」を、この機会に一度見直してみる必要があるのかもしれませんね。
「年収ン百万以上で車と持ち家があって、長男じゃなくて出来ればオトコマエでぇ~」みたいなスペックを出してる人は、とりあえず一回ソレ撤収しましょうか(笑)