ただぼんやりと好みの異性を探す青春時代の恋愛期、いわゆる恋愛時代とは違い、婚活には「結婚」という明確な目的があります。
結婚を考えた途端に直面する、好きだけでは結婚出来ないという現実
恋愛時代には誰しも、恋愛相手と結婚相手の条件を分けて考える人と、恋愛での条件の延長として結婚があるだけだと考える人、この二タイプのどちらかに所属していたと思います。
「彼氏にするならこんな人」「結婚するならこんな人」みたいな区分けをして考えていた人と、あくまでも好きの延長で結婚したいという考えの人、わかりやすいですよね。
しかし恋愛時代には後者であった人でさえ、あらためて婚活という行動と自分が向き合う時に、恋愛時代の「彼氏や彼女」に求めていたものと同じ条件を提示する人は少なくなります。
「好き」という気持ちだけで結婚まで突き進みたくなるような、お相手との出会いが無いまま現在まで来てしまったことが発端ではありますが、もろもろ含めて「好き」だけでは結婚出来ないという現実を知ってしまうわけですね。
恋愛の「熱」だけに浮かされて結婚しない場合、冷静に収入や仕事の安定性、両親や子供に対する考え方など、結婚後の生活に直結する問題を無視できなくなる気持ちもあるでしょう。
残りの人生をそのお相手と過ごすという大前提ですから、そういう気持ちになるのも当然っちゃあ当然です(笑)
あなたが提示する結婚の条件は、永遠にクリア出来ないのでしょうか
さて恋愛時代の経験を経て、あらためて婚活を始めてビックリするのは、自分が求める結婚相手への条件にピッタリとマッチするお相手の少なさです。
希望する収入ではないだとか、親との同居が条件のお相手は困るだとか、その他価値観や性格のマッチングを含めていろいろ問題が出てくるわけですね。
婚活というフィールドの狭さを痛感する瞬間でもあります。
で、ここで私たちは、条件がジャストフィットする相手が見つかるまで彷徨い続ける「婚活ジプシー」になるのか、それともお相手に求める条件をあきらめて基準を下げるのか、という二者択一を迫られることになるわけです。
実は、こういう状況になった時に考えて頂きたい「第三の選択」があります。
それは「条件に合うお相手を、あなたが自分で育てる」という選択肢です。
ちょっと想像してみてください。
結婚相手に求める条件は男女それぞれあると思いますが、その条件は婚姻届を出した時点で、完全に満たしていなければならないものなのでしょうか?
たとえばお相手の年収を「最低でも500万円くらいは欲しい」とあなたが願っていたとしましょう。
結婚相談所で「ちょっといいな」と思ったお相手は350万円でした。
あなたはきっと残念がるでしょう(笑)
しかし、結婚した時点で手取りで500万円ないとダメですか?
一緒に家庭を盛り立てて、旦那さんの成長をあなたが促し、数年後に年収500万円は獲れませんか?
逆のパターンも考えられます。
今の年収が1000万円あるお相手は、一生その金額をキープするのでしょうか?
転職を考えたりしていませんか?勤め先やご自身が経営している会社はこの先本当に安泰なのでしょうか?
一緒にいることに価値を感じる相手なら、あなたがアゲマンになればいい
根本的な性格や性質が合わないお相手であれば、あなた好みのお相手に変身させようなんて考えないほうが賢明です(私調べ 笑)
人の性格を簡単に変えられるなんて、ずいぶんおごった考えだと思います。
しかし、婚活をしているお相手の現在の職業やご両親との関係は、この先どうとでもなります。
内外様々な要因で良くもなれば悪くもなる、逆に言えば良くも出来るし悪くも出来るわけです。
要は、ネックとなっている部分が性格や性質に根ざした根幹の部分なのか、そうではない将来的に変わる可能性が充分にある部分なのか、問題はココなんですよね。
性格や性質、素養などで基本的な「合う・合わない」を判断し、その他の付帯条件の部分は、あなたが育てたり変えたり出来るんじゃないですかってことです。
あなたがアゲマンになるという選択肢、あなたと一緒に二人三脚で家庭全体を向上させるという発想、あなた好みのお相手に育てるという考え方、お相手によっては必要なのではないでしょうか?
やさしいし気も合うし価値観もバッチリ、だけど派遣労働でお金はない。
こんな出会いがあった時に、変わらない性格を取るか変わり得る現在の収入を取るかではなく、変わらない性格を取って収入をふたりで変える、なんて選択肢があってもいいですよね。